F-Secure 2009 インターネットセキュリティバージョンのパソコンウイルステストと評価です
テスト環境
Atom330プロセッサ
メモリ1GB(PC-6400)
HDD SDDドライブS-ATA
システムOS WindowsXP pro OEM ServicePack2
動作スペック面では、わずか1.6GHz動作クロックのローエンドプロセッサでも左程高い負荷を感じること無くパソコンを作業できます。
テスト日時2008年12月25日
パターンファイル更新日時同日となります
今年もムーミンバージョン復活ならずでやや残念です。もう少しセキュリティ関連も遊び心があってもいいのではないでしょうか。
まず基本テストを行ってみた結果です。計17個のパソコンウイルスを一括検査。全て検出するもVUNDOだけ自動駆除・削除・隔離を出来ませんでした。この部分は改善しないといけないのではと存じます。
次に悪意あるサイトからマルウェアをダウンロードしてみるも、反応無し。
右クリックメニューから手動検査すると以下の様に検出しますが、駆除してくれません。後から確認頂けますが通常のパソコンウイルス検査サービスでは駆除してくれます。
念の為VUNDOマルウェアをダブルクリックでどうなるか実行してみましたが、フラグが立っている様で以下の様にエラーとなります。
検出名:W32/Downloader
別の悪意あるサイトからマルウェアをダウンロード試行してみた結果です。やはり反応無し。手動で検査すると検出できますが駆除はしてくれません。
次はZLOB配布トラップサイトでのテスト。ZLOBダウンロードサイトへ転送時に以下の様に検出します。
検出名:Trojan-Downloader.JS.Agent.czm
次は脆弱を突いてくるトラップ。ファイルパスの拡張子はjpegなので、URLをクリックして画像を開くとウイルスを仕込まれます、が、以下の様に検出してくれました。
検出名Trojan-Cliker.HTML.IFrame.jv
次に勝手にですがパソコンを検査したかのように見せかけ、偽者セキュリティを押し売りしてくるマルウェア配布サイトでのテストです
検出名FraudTool.Win32.Agentと検出
最後に、ノートン2009スマートファイアウォールは危険で使用したAntivirus2009を売りつけるマルウェア(LAN側からWANへ穴を開けるツール)を検証しようとするも、ZIPファイルから開こうとすると以下の様に検出してくれます。
一通りテストしてみた後、パソコンを完全スキャンしてみた結果です。
検出結果:ウイルス18 スパイウェア2と検出されました。
自動駆除で手動検査時駆除してくれないマルウェアはどうなるのか心配だったのですが、以下の様にデスクトップに残っていたマルウェアも全て駆除してくれました。
最後にカスペルスキーオンラインスキャンの結果です。
見つかったウイルス8
感染したオブジェクト11
一応検出されたパソコンウイルスのパス(場所)です。
4つは自動的にバックアップされるWindows復元情報先に見つかりました。
残りはFireFoxの一時キャッシュでの検出となります。
何れの感染もシステムへの感染ではないので特に問題なかったです。
F-Secure 2009の評価
2007/2008/2009と徐々に安定度が増しまたシステムへの負荷も軽くなったと思います。ただ今回Atomと言う貧弱な環境でのテストで、所々で一瞬ですがラグ(遅延)が生じます。今のCore2DuoやAthlon64デュアルコアシステムなら特に負荷を感じることもなく導入いただけると思います。
肝心のパソコン保護能力ですが、手放しでF-Secureに任せて置いて大丈夫のレベルといえます。F-Secureによる代替管理者を置く様なイメージでセキュリティを導入頂けると思います。
スポンサードリンク
TOPメニューに戻る